
クヴェトリンブルグの町並み
この町の歴史は古く、10世紀には神聖ローマ帝国の初代皇帝オットー1世がここに居をかまえました。町の中心の丘の上に建つ聖セルバチウス聖堂は堅固なお城のような作りです。ロマネスク様式の聖堂で、ドイツ最古のものです。この町を訪ねるといつもこの聖堂の下にあるホテルに投宿し、自転車を借りて町を走ります。専門家がみると木組みの様子からその住宅が何世紀に建ったかわかるそうです。多くの住宅に文化財保護のマークが付いています。そして古建築の修復と保全の教育がそこでも行われています。町を飛び出しハルツの山の方向に自転車を向かわせると森が増えてきます。クヴェトリングブルグの住宅もこの森から切り出された材木を使用して造られたのでしょう。

クヴェトリングブルグの町並み
ハルツの山の多くの部分は旧西独にあり、1972年ベルリン工科大学ヘルマン・リーチェル研究所に留学時代当時の仲間と西側から遠くにこの町をみたことはありましたが、現在は直接この町を訪問でき宿泊もできるとは隔世の感がしました。当時一緒に西側のハルツの山を散策した仲間とは今も家族ぐるみの交際が続いています。