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2008年03月31日

ミルテンベルク

2007年3月にかってのベルリン工科大学ヘルマン・リーチェル研究所で共に学び仕事をした仲間が同窓会を開き、フランクフルトの暖房と衛生の国際博覧会ISHを見学した後ミルテンベルクのホテルリーゼンで2日間合宿を行った。

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ミルテンベルクのホテルリーゼンとマイン河を挟んだ反対側に修道院(Kloster)があります。最後は急斜面になっていて結構きつかったですがみんなで登りました。

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修道院から眺めたミルテンベルグの町です。屋根の色が統一されていて綺麗です。左をゆっくり流れるのがマイン河です。マインツでライン河に合流します。

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修道院(Kloster)へ登る道にはキリストの受難の像が並びます。この前で胸に手を当てて十字を切りながら登る人もいます。

小生も招待を受け日本から駆けつけ昔の懐かしい面々と再会を果たした。夜は午前2時まで近くのビアホールで歓談、昼間は宿とマイン河を挟んで反対側の丘に建つ修道院へハイキングを行った。

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キリスト受難の像

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修道院に登り、皆でビールで乾杯しました。修道院でビール?いえ修道院でしっかり地ビールを作っているのです。ミュンヘンで美味しいビールも修道院で作られます。

ドイツの大学で同窓会は珍しいそうで、小生のいた研究所がむしろ変わっていると言ってよいそうである。

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Maria Hilf Wegとあります。マリア様の道、すなわち修道院に上る道は結構急傾斜なのです。日本の山寺に登る際も「男坂」、「女坂」があるようにここでもマリア様の道は傾斜が緩いが距離が長いという道です。日本もドイツも発想は同じですね。
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2008年03月24日

木を使う

地球温暖化ガスである二酸化炭素の排出を減少させることが急務になっています。ドイツではそのために「木」を使うことに一生懸命です。

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木を燃焼させて採暖する、調理を行うと言うことは原始時代から行われていました。(CelleのBoman 博物館)

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このような暖炉でも燃料は薪でした。

木は森林で生長しているときに二酸化炭素を吸収して炭素として取り込みます。これを燃料にしようとし、薪として使用、ペレットとして使用することが流行しています。

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カッヘルオフェンは過去の暖房機と見られますが、薪を燃料として使用するのに具合がよいことからまた見直されています。

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2007年3月にフランクフルトで開催された暖房と衛生の国際見本市ISHでカッヘルオフェン(Kachelofen)が薪の燃焼に良いとして展示されていました。

ペレットを作るときも木の持っているリグニンで接着させ決して人工の接着剤を使用しないのが原則だそうです。
ドイツの木を使うことで、ドイツの林業を活性化させようと言うのが彼らの主張です。我が国においても同じ事がいえます。

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豪華なカッヘルオフェンも薪を燃焼させて展示されていました。

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ドイツの材木屋さんです。左にあるのがペレットです。ペレットをストーブの燃料として使用することが薦められています。
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2008年03月17日

ホンベルクの門扉その3

門扉の写真を撮影したらとても2報では納まらない量になってしまいました。やや冗長な管もしますが、ここに第3報をご報告いたします。すべてホンベルクで撮影したものです。

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これはガレージの門扉です。この扉を開けてVWが出てきました。

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木造の門扉です。

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木造の門扉ですが、なかなか堅固そうに見えます。

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これはホンベルクの民族博物館に展示されていた門扉です。

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堅固な木造の門扉です。

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農園へ入る門扉です。
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2008年03月10日

ホンベルクの門扉その2

昔から安全な町であった日本ではつい最近まで門に鍵も掛けずに生活をしていました。ドイツは東西・南北に人々が通過する地点にありました。それだけに他人に対する警戒はしっかりしていました。また門を入れば自分の生活があるとして門をしっかり作ったのでしょう。先週に引き続きホンベルクの門扉をお見せします。

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木造の相当古くなった門扉

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ルネッサンス調の住宅門扉

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整然とした模様のある住宅門扉ここは何家族かで住んでいるようで、沢山の呼び鈴が付いていました。

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農耕車でも出入りしたのでしょうか、背の高い門扉です。

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やや近代的な住宅の門扉です。

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やや楽しそうな門扉です。玄関にも花が飾ってあり、ロマンチックに生活をしているように見受けられます。

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ふくろうの顔といわれそうな門扉です。

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一般住宅の門扉です。
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2008年03月03日

ホンベルクの門扉その1

最近日本の住宅の扉はサッシメーカーの工場生産品を使用する場合が多くなっています。性能は良くなりましたが、変化が少なく面白味に欠けます。ドイツの町を散歩しますと、特に古い町では興味深い門扉を多く見ることが出来ます。ホンベルクも古い町ですので、面白い門扉に遭遇することができました。ここにいくつかの門扉をご紹介いたします。

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Stadt Cassel(カッセル市)という看板を掲げた家の門扉です。Casselは今のKasselです。Ab nach Kasselという言葉があります。本来は「逃げろ!」「失せろ!」という意味ですが、時々おかしな翻訳に出会います。「カッセルへ向けて出発だ!」という訳に出会ったこともあります。なぜそういうのか何人かの識者に聞きましたが、はっきりした説明を受けていません。

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木造の門扉です。

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市民の家の門扉です。木造ですが、簡単なことでは窃盗犯も侵入できないでしょう。

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これも木造の門扉です。中世の騎士が出入りするような門にも見られますね。

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金属製の門扉です。なかなか堅固に出来ています。
上部は磨りガラスが入っています。

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一般庶民住宅の門扉です。上部のガラスは例え室内で照明がついていても、外部から内部は見えない、しかし室内から外は見えるという仕掛けがあります。

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最も堅固にみえる門扉の例です。散乱銃も突き抜けないかも知れませんね。
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