鹿山国民公園(Volkspark Rehberge)と呼ぶ広い公園に接してフリードリッヒ・エバート(Friedrich Ebert-Siedlung)集合住宅があります。この住宅団地の一方の道は、東郷通り(Togostrase)と呼ばれています。東郷元帥は日露戦争の日本海海戦において、当時屈指の戦力を誇ったロシアバルチック艦隊を、連合艦隊を率いて一方的に破って世界の注目を集めました。アドミラル・トーゴー(Admiral Togo, 東郷提督)としてその名を広く知られることとなった元帥を記念した通りです。この住宅団地はメベス(Mebes)とエンマリッヒ(Emmerich)の計画で進められていたところにブルーノ・タウトが加わりました。それほど広くない敷地にコンパクトに住棟を納めました。タウトの作品としては珍しく、あたかも日本の住宅団地のように長方形の住棟を平行に配置しています。

フリードリッヒ・エバート通りの住棟

東郷元帥を記念した東郷通りの住居番号があるタウト設計の集合住宅

タウト設計の集合住宅
posted by 田中の住居学 at 00:00|
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建築家ブルーノ・タウト
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