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2009年11月09日

ダーレビッツに残るブルーノ・タウト設計の旧自邸(3)

ベルリンの南50 kmほどの所にダ−レビッツ(Dahlewitz)と言う村があります。ここにブルーノ・タウトが自ら設計し、台頭してきたナチス政権を逃れて来日するまで住んでいた旧宅があります。現在の所有者である画家の婦人は音楽の才能にも優れ、旧宅保存資金確保のためにタウト命日の12月24日にチャリティーのコンサートを開いたり、積極的に活動をしてきました。このチャリティ−コンサートでは自らチェロを演奏し、楽団員は殆どが婦人のご家族でした。婦人は旧東独の年金生活者で「ついに保全の資金も尽きた」として日本に援助を依頼してきた次第です。しかし婦人の必死の努力(タウトの功績を公開する展示会の開催等)で修復のための公的資金を得られるようになった事は、わが国に取っても喜ばしいことと考えます。


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現在の所有者である画家の夫人から見せていただいた写真です。タウトの相続人でタウト子息のハインリッヒ(後フンボルト大学教授)と旧宅の売買交渉をする婦人が写っています。偶然日本婦人も写っていますが、どなたか、なぜ此処に写っているかは分からないそうです。現在の所有者もどなたか知りたがっておられます。

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旧宅の残るダーレビッツのドイツ鉄道(Bundesbahn)の駅です。ガラスは今でも割れたままでベニヤ板で補修されています。公共鉄道の駅舎でもこのような状態ですから、いくらタウトの作品でも公的資金が保全のために注がれるのは無理だといわれていました。しかし努力の結果公的資金が修復に向けられたのです。

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外壁の窓ですが、このように塗装も剥げています。

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2階のバルコニ-部分の損傷です。冬季には気温が非常に下がる土地ですので、ひび割れに水が入り凍結するとコンクリートは剥落の危険性があります。

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タウトは桂離宮の襖の取っ手をほめていますが、タウト設計の自邸の扉取っ手も非常に凝っています。



posted by 田中の住居学 at 00:00| Comment(0) | 建築家ブルーノ・タウト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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