
現在の所有者である画家の夫人から見せていただいた写真です。タウトの相続人でタウト子息のハインリッヒ(後フンボルト大学教授)と旧宅の売買交渉をする婦人が写っています。偶然日本婦人も写っていますが、どなたか、なぜ此処に写っているかは分からないそうです。現在の所有者もどなたか知りたがっておられます。

旧宅の残るダーレビッツのドイツ鉄道(Bundesbahn)の駅です。ガラスは今でも割れたままでベニヤ板で補修されています。公共鉄道の駅舎でもこのような状態ですから、いくらタウトの作品でも公的資金が保全のために注がれるのは無理だといわれていました。しかし努力の結果公的資金が修復に向けられたのです。

外壁の窓ですが、このように塗装も剥げています。

2階のバルコニ-部分の損傷です。冬季には気温が非常に下がる土地ですので、ひび割れに水が入り凍結するとコンクリートは剥落の危険性があります。

タウトは桂離宮の襖の取っ手をほめていますが、タウト設計の自邸の扉取っ手も非常に凝っています。