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2008年09月29日

ワイン通りのブルヴァイラー1:鋳鉄製暖炉の博物館1

ブルヴァイラーというまず日本人は訪問しないであろう村に鋳鉄製暖炉の博物館があることを知っていました。これは個人が集めた鋳鉄製暖炉を展示した博物館です。訪問前に所有者のRuth Stritzinger(ルツ・シュトリンチンガー)さんとは予めメールで訪問の許可を得ていました。しかしノイシュタットの街からバスに揺られてワイン畑を抜け、バスの停留所には必ずワインの醸造所があるという風景を約1時間やっとたどり着いたブルヴァイラーのバス停の前にこの博物館はありました。バスを降り博物館に立ちますと驚いたことに「この博物館は閉鎖されました」と書いてあります。「なに、予め連絡を取り日本からわざわざやって来たのに話が違う」と博物館に隣接するシュトリンチンガー家の呼び鈴を押しました。

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ノイシュタットの町に宿泊し、バスに1時間揺られてたどり着いた博物館は「ドイツ暖炉博物館」の看板も下げられていました。確かにメールで訪問を約束してあったのに、これには驚きました。

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でも案内していただくとまだ沢山のアンテイ−ク鋳鉄製暖炉が陳列されていました。

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こんな変わった形の暖炉もありました。暖炉の上に小鳥が留まっています。

すると家の方が出てきて事情を説明してくれました。実はこのような地方で個人博物館を維持するのは大変で、この間に以前から交渉していた博物館展示物の売却が成立し、ドイツのボイラー、放熱器メーカーのV社に展示物の一部が移ったとの事でした。しかし私との約束はそれ以前のことで、当時閉鎖するということは判っていたが言えなかったとの事で、博物館を案内してくださいました。私が最後の訪問者かもしれません。

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平成21年の干支である牛も暖炉の模様に使われていました。たしかにこの付近農家が沢山牛を飼っています。

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これはかってBuderus社の暖房博物館で見たものと同じ形をしています。

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これもアンテイ−クな暖炉です。

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燃焼量を調節できるコックが付いています。
posted by 田中の住居学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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