ブルーノ・タウト設計のグレル通り集合住宅“Wohnanlage Grellstrase“は、プレンツラウアーベルク地区(Prenzlauer Berg)の東北部、環状線のエルンスト・テールマンパルク(Ernst-Thalmann-Park)駅の北200メートルくらいのところにあります。グレル通り(Grellstrase)とリーツエ通り(Rietzestrase)、ホーゼマン通り(Hosemannstrase)に囲まれた敷地に一部はコの字型、L字型、そして一部は曲線を描くような形で細長い集合住宅が広がっています。1927年から1928年にかけて建設されました。これはブルーノ・タウトとフランツ・ホフマン(Franz Hoffmann)との共同設計です。ブルーノ・タウトは1909年にベルリンで共同の設計事務所を開設し、1933年に来日するまで続いていました。152戸の住居があり、建築主はGEHAGです。1970年に補修が行われ、左官工事、塗装が行われました。2001年から2005年にかけ記念建築物保全の修復が行われました。
ベルリンに良く見られる集合住宅のタイプで住戸の後ろに庭を配しています。19世紀の集合住宅として極めて近代的なものです。

グレル通り側に建つ“コ”の字型住宅の外壁の窓です。どの住宅も窓をうまく飾り、道行く人を楽しませています。

集合住宅団地の敷地内に入り、“コ“の字のつなぎ部分外壁を撮影したものです。階段室窓枠は赤く、一般の窓枠は緑色に塗装されています。

グレル通り側に建つ集合住宅の建物内に入り込んだバルコニーを撮影したものです。

グレル通り(Grellstrase)に面する集合住宅とその中庭を撮影したものです。この集合住宅団地は最初から細長い敷地で、多くの住戸を入れるには条件が悪かったのです。ここに日照も確保しつつ、通風にも配慮して、かつ緑を確保する住宅は位置にタウトは苦慮したそうです。
posted by 田中の住居学 at 00:00|
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建築家ブルーノ・タウト
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