
ツエレのボーマン博物館にはドイツの住宅の歴史も展示されています。これは9世紀頃の住宅の模型ですが、木造による柱、梁が主構造でした。日本の住宅造りと共通点が見られます。
現在はRC(鉄筋コンクリート)やレンガ積みの建物が多いドイツでも昔は木造建築が主流であったことが伺われます。太めの柱、梁を使って主構造が作られました。木造はうまく乾燥して使用すれば永久に使用できます。

後期石器時代の住宅だそうですが、主構造は木造、長さ30 m、幅7 mであったそうです。
セメント、ガラス、鐵、アルミニウム、合成樹脂など多くの建築材料は製造の段階で多量の二酸化炭素を排出します。木の製造の段階は森林で成長している時です。このときには二酸化炭素を吸収して成長しています。

後期石器時代は既に火が使われました。室内で火を燃焼する事で調理が行われ、採暖も行われました。ここに展示された調理器具はもっと後生のものでしょう。
住宅が不要になっても多くの建築材料は産業廃棄物になりますが木材は燃料にもなり、また次の木材成長のための肥料にもなり循環いたします。

これも当時の採暖と調理に用いられた暖炉です。